「我輩は施主である/赤瀬川原平」
まだ、結婚もせず、もちろん、家を建てるなんて、微塵も考えていなかった20代後半に読んで、ああ、何てバカなことを考えるヒトがいるのだと半ば呆れ、半ば感動したことを鮮明に覚えている。たぶん、一番最初に買った「住宅本」である。
屋上にタンポポがゆらゆら揺れる、というバカバカしさで読み始めたものの、実は案外、真っ当な住宅本なのである。施主としての有り様、戸惑い様、そして設計士との付き合い方、が手に取るようにわかる。この本によって、施主というものは、あるところで諦観し、達観するものなのだ、ということも学んだ。
まだAiさんに出会う前から、心のどこかで、家を建てるなら(メーカー住宅でなく)設計士にお願いしようと思っていた根底には、この本があるのだと思う。などと書いていたら、再読したくなった。えーっと、どこに置いたかなあ。
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